アクアグラベルで実験

ちょっと試してみたいことができたので、
アクアグラベルを買い込んできて、さっそくテスト。



男は度胸! なんでもためしてみるのさ



さてなにを思いついたか。


化粧砂という演出がある。
水草レイアウト水槽などで、一部の底床に細かい砂などを敷くものだ。実際、川などでは流れの具合によってはこうした砂の降り積もったところがよくあり、見た目に涼しげで美しい。

で、この化粧砂を敷くときに、その厚みをどうするかが、けっこう面倒くさい。
薄く敷くと、周囲のソイル部分との高低差が大きくなってソイルが砂の上に流れ込み、見た目に問題だし、油断するとあっという間に砂の表面がソイルでいっぱいになって砂敷いた意味が無くなる。
厚く敷くと、目の細かい砂ではソイルと異なり、砂の中の水が循環しなくなる。結果、砂中が嫌気的環境になって変なものが湧く。たとえば藍藻。また厚い砂は魚の病原菌の温床でもあるそうで、たとえばアピスト飼育などでは、病気の予防のため5mm程度までの厚さとすることが推奨されている。


厚く敷いて嫌気的になり、化粧砂に藍藻が湧いた様子。


じゃ、化粧砂の下に空間があればそこを水が比較的自由に移動し、こうした諸問題の発生を防ぐことができるのではないか。

こうした着想にもとづき、以下のように構想した。

1.アクアグラベルLLを水槽の底に敷き詰める
2.その上にアクアグラベルLを(ry
3.その上にアクアグラベルMを(ry
4.その上にアクアグラベルSを(ry
5.最後に、厚さ5mm程度に化粧砂(ナイルサンド)を敷く。

下に大きい石があり、こいつが通水性を確保しつつ、上に行くにしたがって石の粒径が小さくなるので、下層に砂が無制限に流れ込むことも無い。おお。いけんちゃうか?


期待する効果は以下のとおり。

  • 底床(特に、化粧砂部分)の通水性の確保。厚みを自由に設定できればレイアウトの自由度が増す。
  • 下層の大きめの石がそこここに顔を出してくれることによる、リアルな河床の演出。本物の河床もこんなんちゃうか……知らんけど。


というわけで、飼育特化30cmキューブ水槽で試しにやってみた。



断面図。下から上に石が小さくなるように重ねる。砂はそれほど下層には落ちてきていない。




砂地表面。そこここに小石が露出し、リアルな感じだと思うが、どうよ。




水槽左奥では、アクアグラベルLLを少し積み上げて盛り上げた。砂はその上にかぶさって安定している(水槽隅にむかって傾斜が形成できている)。




このグラベルLLの積み上げは、意図的に砂地から石が顔をのぞかせるシチュエーションを作ろうとしたものだが、実際には上に砂がかぶった状態で安定した。やってみると分かるが、アクアグラベルを上の順番で重ねると、そうそう簡単には凸凹を平らにならすことができない。ということは、この方法では、化粧砂部分にも傾斜や、うまくすれば凹凸―――つまり地形を、意図的に作り出して維持できる、かもしれない!


これが本当にできるとなればレイアウトの表現の幅がスゲえ広がる気がする。グラベルで「骨格」を作ることにより、化粧砂に表情を付ける、というイメージ。石・流木に次ぐ第3のレイアウト素材、それは砂なのだ!!


というわけで、意図せずしてえられた効果。

  • グラベルを凹凸に積むことにより、化粧砂にそのとおりの凹凸をつけることができる。

もちろん、これらすべての効果が今後維持されていくかどうかは分からない。このまま観察を続けなければほんとに使い物になるかどうかは分からない。


うまくいくといいなあ。



さて、そんな30cmキューブの全景を最後に。




なんか妙に雰囲気が出たというか、グリーンネオンが映えるようになった。少し追加しようかしら。