教育基本法改正・報道に触れて


 教育基本法が改正された。論点は愛国心とか国家(中央)の教育への口出しの根拠であるとかだった。


 今朝、喫茶店で朝食を取りながら新聞で改正にまつわる記事をざざっと読んでいると、隣のテーブルに子連れの夫婦がやってきた。言葉からして、どうやら夫人は外国人らしい。ことさらに日本の伝統だ文化だと強調する改正教育基本法は、ひょっとしたら外国人労働者の子女に対する「同化政策」を念頭においているのかな、と、ふと思う。


 もしそうした文化教育が実施されたとして、いちばん強いインパクトを受けるのはたぶん、そうした子供たちだろう。今回の改正にそうした側面があるとすれば、経済界も支持するにやぶさかでないだろうなとも思う。そもそも「戦後教育が日本(人)を精神的にダメにした」なんて言説に、本当に説得力を感じている「えらいひと」はどれくらいいるのかと疑問に思う。彼らは(すべてがそうとは言わないが)、普通バカではないだろう。


 ただし、外国人の同化が目的だとおおっぴらにと言った人はいない。だからこれは所詮、私の憶測、あるいは妄想だけれど。