ゲームのルールの外側は


 優秀な人材に変身するキッカケに出会うか、未熟なまま老いていくか - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ


 上に掲げた記事で例示されているケースでは、芦屋氏が実施した「ゲーム」は、単に坂本君に言うことを聞かせるためだけのものになってしまっている。このゲームの結果、芦屋氏やその他えらい人が得るものと言えば「従順な坂本君」だけで、それ以外には企画上でもプレゼンの内容上でも、得るものはない。


 そんなことでほんとうに教育効果が期待できるんだろうか。


 坂本君の頭が良ければ、「ああ、ここの人たちは事業の儲けも何も関係ないところで政治力を駆使してまで、俺に言うことを聞かせたいのか。この場所(/組織)では下の者が従順に言うことを聞くということに、それほどのプライオリティがあるのか」と思うに違いなく、そして私ならそのようなルールで運営される土俵からは礼儀正しく退出させていただくことになるだろうなと思う。


 普通の「政治」にあっては、プレイヤー各自にもっと深刻で合理的な動機があるものだ。
 この例に挙げられた「政治」は、端的に言って、セコ過ぎる。